ようこの日記

名古屋の開業税理士です。モットーは「明るく、楽しく、まじめに」です。

オンラインで初盆法要をしました〜ゼロから始める喪主生活【その5】

本来ならとっくの昔に納骨を済ませ、初盆法要は納骨堂に万事おまかせ(^_^)v だったはずですが、

コロナがまたとんでもない状況になり、参列者と相談の上、納骨がいまだに延期中。

 

全国初の初盆クラスターになっては大変!ということで、今回もスマ坊さんでオンライン法要をしました。

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前回のスマ坊さん四十九日法要は静止画で、今回の初盆法要は動画+宗派指定+法話バージョンにパワーアップした法要にしてみました!

参列者と打ち合わせのうえ、15時ちょうどに各自自宅でURLをクリック。

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都合によりお寺さんのお名前等は伏せさせていただきます。

このスクショだけ見ると静止画バージョンとの違いが全くわからないのですが、実際動画をパソコンで再生してびっくり!

本当にお坊さんが目の前に登場してきて読経、こちらに向き直って語りかけるように法話をしていただいているかのようでした。

少し前にパソコンを買い替え、奮発して4Kにして良かったと心から思いました。

4Kの迫力は相当のものでした!

(動作確認の試聴時は古いPCだったため、あまりにも見た目が違って4Kに金かけて良かったと本気で思いました。)

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PCの画面をお見せできないのが残念なほどリアリティがあり、荘厳な仏具にも圧倒されました。

読経も決して使い回しではなく、戒名、俗名、命日等織り込まれており、

動画でもお坊さんの手元に白木位牌の板バージョンみたいなの(呼び方分かりません)が見え、完全オーダーメイドの動画でした。

 

自宅にお坊さんを呼んだり、参列者を招いたりするとそもそも何日も前から掃除だの仏具の準備だの大変ですし、

喪主の立場だと挨拶や振舞いなど特に人に気をつかいまくって故人へ思いを馳せることは二の次になりがちな面はあるかと思います。

しかし、スマ坊さんを使えば、家に誰も招かずにただスマホタブレットかPCさえあれば法事を執り行うことができ、喪主も供養に集中できます。

法事の本来の目的は故人を悼み祈ることですから、スマ坊さんはある意味供養の本質を極めているとすら私は思いました。

 

コロナも天気も服装も気にせず、ただ画面に向かってひたすら故人を想う、傍から見れば馬鹿げているのかもしれませんが、今回の22分間の読経と法話の時間は私にとっては必要な時間でした。

 

読経後の法話で、お坊さんが仏教の逸話を引き合いに出しながら「故人様がしたくてもできなかったことを生きている人がすることが供養になります」とおっしゃっており、まさに私はこれを聞きたかった!と胸が救われる思いがしました。

母は1年ほど飲まず食わずで、しかも倒れていた時の状況が夕食前だった様子で、お腹がとても空いている状態のままになってしまったことを私はとても悔いていました。

病院で何度「喉に詰まってもいいからせめて一口食べさせたい」と思ったか分かりません。

今回、スマ坊さんがきっかけで「じゃあ私が好きなものを好きなだけ食べればいいじゃーん(^-^)v」と思えるようになり、本当の意味での供養は遺族の心の整理も含むのではないかなぁとぼんやりと感じました。

 

法事をオンラインでしようと思ったきっかけは、私自身が税理士業をほぼフルリモートで営んでおり、初回面談から決算報告に至るまでオンラインでも対面と変わらないやり取りができており、世の中オンラインでできることは意外と多いのでは?と考えたことから始まりました。

法要も必ずしも物理的に全員集合でなくても良くね?どこかそういうのやってないかな?と思っていたらたまたまTwitterでスマ坊さんを知り、利用させていただきました。

 

結果として、お値段以上の満足感があり、私は自信を持っておすすめできると感じました。

メリットばかり並べ立てていると嘘くさいのでデメリットをあげるとすれば、法事終了後にテレビ局の方を通してお聞きしたことですが、「お寺さんがご遺族の方々に動画に込めた思いをちゃんと伝えられただろうか?と心配なさっていた」とのことでした。

無問題!没問題!メイウェンティー!と私はお答えしたいです。

むしろ同じ場にいないからこそ伝わった想いというものもあると実感しています。

 

。。ただ、亡き母自身があちらでどう感じているかは知る由もないですが。。

多分「またこの子はとんでもないことを考えて(´Д` )」と呆れているのではないかと。。

祖父は苦笑してそうですし、祖母に至ってはあちらで卒倒して救急車(そもそもあるのか?)騒ぎになっているかもしれません!

でも大丈夫よ!没問題!メイウェンティー!と何故か中国語モードで謎の自信家に成り果てております。

 

これからも喪主様向けの情報を、税金のこと以外でも役立つものを随時ご紹介いたします。

 

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オンラインで四十九日法要をしました〜ゼロから始める喪主生活【その1】

先月初めに母が亡くなり、人生初の喪主をやることに(@_@)

 

1年ほど前からとても具合が悪かったこともあり、いざという時のために色々としっかり備えていたつもりでした。

で、想像の5倍くらいの喪主生活の忙しさと責任にヒーヒー言いながらも、亡くなって2週間たたないうちに四十九日法要の日程調整、詳細の打ち合わせをし、我ながら完璧と思っていました。

 

しかし!コロナがここまで長期化するとは想定しておらず、4月に入ってすぐに法要をキャンセルすることに(;´д`)

参列者の命と安全を守るのも喪主の務めです。

 

法要クラスターを発生させたくない、でも供養はしたい。

悩んでいたところ、Twitterでたまたま「スマ坊さん」というサービスを見かけて飛びつきました。

お坊さんに読経を録音してもらい、オンラインで再生できるサービスです。

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結論から言うと、大満足の法要ができました。

希望する宗派のお寺さんに厳かに読経していただけました。

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(↑お寺さんの名称等は都合により伏せさせていただきます。)

こちらにサンプルページとサンプル音声あります。

スマ坊さん動作サンプルページ

↑本当にこういう感じでした。

 

15時少し前に電話で参列者と電話で最終の動作確認をし、15時ちょうどになったら各自PCかスマホで再生し、合掌・礼拝。

20分ほどで無事再生を終えました。

 

【スマ坊さんの良かった点】

・集まらなくて良い。

・服装自由。

・移動時間なし。

・天気影響なし。(喪主の私が雨女なので実は重要ポイント)

・使い方が超簡単。(メール内のURLをクリックできる程度にPCかスマホが使えれば良い。Zoomではないので、Zoomとは何か等を説明する手間がない。)

・参列者が必ずしも同時刻に再生しなくても良い。(約3日間はURLが有効。)

・周りに気を使わず、供養そのものに集中できる。

 

【妥協した点・注意点】

・今までになかったサービスなので、参列者にホームページを見せ、サンプルを聴いてもらい、クオリティが十分であると理解してもらうのが面倒だった。

スマホで再生した場合、音声着信があると読経再生が中断してしまう。(PCで再生するのが無難)

Wi-Fiがないと厳しい。(参列者のネット環境の確認が面倒)

・終わった後で参列者と会食できない。

 

こんな時に法要などしなくても良いではないかと思われるかもしれませんが、私は四十九日法要はどうしてもしたい派です。

詳しくは伏せますが、草葉の陰からというのは四十九日までだと感じることを母とともに体験したことがあるからです。

なのでどうしてもどんな形でも四十九日法要はせめてしたかったのです。

 

お金を払ってお経を吹きこんでもらってノートパソコンで流すなど、側からみればバカバカしく見えるかもしれません。

しかし、約20分間、目を閉じて読経を聴きながら手を合わせ、無事に旅立てますようにと祈ったことは、少なくとも私にとっては大切な時間でした。

 

法要開始直前まで、愛知県は風雨が強く、雷も鳴っていました。

読経が終わり、外が静かなのに気づいてシャッターを開けると、なんと雲の切れ間から陽がさしていました。

単なる自然現象であり、全くの偶然ではありますが、母を無事見送った感がありました。

 

法要をしたら幸せ、しなかったら云々という問題ではなく、法要をできる選択肢があるならば、たとえ一般的な方法でなくてもやってみるのは、遺族の心の整理には有効だと思います。

あの世があるかないかなどどうせ誰にも分からないのですから、これからも生きていかなきゃいけない遺族にとって満足のいく選択肢を選べば良いのだと私は思います。

 

それにしても私の雨女ぶりは相変わらずでした(;´д`)

嵐を呼ぶ税理士!

↑どこかで聞いたような(°▽°)

副業で雨乞い業でも始めようかしらん(°▽°)

渇水時はお声かけください(°▽°)

カラオケマイク持参で駆けつけます。

♪ 雨雨降れ降れもっと降れ〜♪ (←お前は音痴すぎる。本家に謝れ)

 

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会計人コースWebに掲載されました!

先日、私の合格体験記が「会計人コースWeb」に掲載されました。

能動的に勉強する「半独学勉強法」で官報合格! | 会計人コースWeb

採点基準が不明。

年によって回答欄が広かったり狭かったり。

正解と思われる解答パターンが複数あることも。

等々、「頑張る者は報われる」とは必ずしも言い切れない試験であるがゆえに受験生の悩みは尽きません。

  • このくらいのペースで暗記していて大丈夫だろうか?
  • こんな難しい総合問題、できる人いるのか?

不安を1ミリも抱かない税理士受験生はいません。

安心してください。

なるようになります。

(↑某芸人さんの声で再生してください。)

 

受験に関して、不安をSNSに綴ったところで、根本的な解決にはなりません。

感情を共有し、現状を報告し合うことで気持ちが楽になるなら、それはそれで有意義と思います。

しかし、SNSで発信しても、理論は覚えられません。

計算練習が進むわけでもありません。

 

不安でどうしようもない時、長い目でみて一番効果的なのは「勉強すること」です。

  • こんなに理論いっぱい覚えられる気がしない→即、暗記に取りかかって1行でも多く覚える
  • 見たことない計算問題が出た→時間足りなかったら割り切って放置もあり。できる範囲で計算パターンを暗記してしまう。資料のどの部分の数字をどう使うのかを覚えること。

 

挑むと決めたならば、闘い抜きましょう。

とにかく、試験当日に実力MAXであれば、あとは気力と運です。

答練や全国模試の段階でまだ足りなくても、最後に追い上げて、本試験当日に答案に全力でぶつけることができたら、合格はすぐそこです。

文字で読むと誰でもできそうですが、意外とこれが大変で。

試験会場で、始まる前に自分の席で「今から出し抜く!」気概を持てる人は合格の確率が高いと私は思っています。

 

最後の受験科目、所得税の時、試験会場で「俺今からやってやんよ」というオーラで座っていた男性受験生がいて、官報にその人の番号がありました。

「お願い、うまくいきますように!」ではなく「あ〜もうなんでも来いやゴルァ!なんとかしたるわ!」の境地を目指して、戦略的に受験勉強に取り組みましょう。

 

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金田一秀穂先生にお会いしました!

学士会の新春講演会で、言語学者金田一秀穂先生の講演を聴いてきました。

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ていうか、金田一先生って誰だっけ?とお思いの方。

子供の頃、辞書に「金田一京助」「金田一春彦」って印刷してあった記憶ありませんか?

国語学金田一一家の3代目が金田一秀穂先生です。

 

新幹線に飛び乗って、東京の学士会館へ。

なんとかドタキャンせずに済みました。

学士会館の重厚な建物。

国の有形文化財

外観↓

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一階↓

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受付を済ませ、前から2列目の席をゲット。

講演中は写真撮影NGでした。

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講演で金田一先生が繰り返し強調なさっていたことは、「自分の頭で考えることの大事さ」でした。

例えば、読書感想文の宿題で「つまらなかった」と本音を書くと先生からの評価が低くなる。

「何々がおもしろかったでーす」と書くとそこそこの点がつく。

日本の学生は、教師の望む答えを予測して発言し、作文する傾向にあるが、自分の考えを記述することができないとこれからの時代はやっていけない。

ということを熱意を込めて語っていらっしゃいました。

 

金田一先生の授業のテストは何でも持ち込み可だそうです。

調べてもどこにも答えが載ってない問題を出題するから、それでいいんだそうです。

例えば、日本語で

  • 「私は犬と猫を飼っています」

と言うところを

  • 「私は猫と犬を飼っています」

と言うとなんだか違和感を覚えるのは何故か?という問題を出すのだと。

中国人に言わせると「猫→犬の順番の方が中国語の音声的に自然」らしいのですが、日本語ではその理屈は合わないわけで。

。。。そういえば、考えても考えても到底答えが出なさそうなことを延々と考えるのが日本語学という学問だった!と超久しぶりに思い出しました。

 

私は大学で日本語学を専攻し、卒論は「万葉集の文法について」でした。

昔のことなので詳しい内容は自分でも忘れましたが、未然形と已然形がどうのこうの書いた気がします。

折しも就職氷河期で、ビジネス的視点から不毛とされる学部・専攻を選んだことを4年生になって後悔しました。

 

しかし、独立してひとりになって、初めて日本語学は無駄でなかったと思いました。

当時、教授に「何々という本に書いてあったからそういう結論にしたではなく、必ず文献を遡り一番の元を確認しなさい」と指導されました。

ひとりで税理士業をするにあたって、根拠となる条文を確認し、計算過程と条文番号をリンクさせる作業は怠らないようにしています。

生産性のなさそうな学問でも、なんらかの形で社会の役に立っており、無駄な学問などないと実感しています。

 

去年、元号が令和に決まり、万葉集の巻五の梅花の歌からとられたことを知り、感慨深く思いました。

それと、子供の頃、親に与えられた古い国語辞典の奥付の「金田一京助」のお孫さんに出会えたことも、とても嬉しく、私の原点に立ち返る素晴らしい経験でした。

 

*この日の講演はNHKの収録が入っており、5月半ばにラジオで放送されるそうです。

 

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絆画(きずなえ)作家・大村順さんに似顔絵を描いていただきました

大須の万松寺のイベントに行ってきました。

万松寺 元氣スマイルDAY開催 | 亀嶽林 万松寺

11時〜16時半までフルに楽しめました!

 

数あるブースのうちに、プロの画家さんに似顔絵を描いていただけるコーナーがありました。

私が行った時は5組くらい待っていて、番号札で順番待ちするくらい人気でした。

絆画作家・大村順さんのHP

https://www.kizunae.jp

 

とても気に入ったので事務所HPに使いたいと申し出たところ、快諾していただけました!

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めちゃくちゃ似てるんですけど!

この似顔絵を見てから私に会いにきたら、そっくりぶりに爆笑すると思います!

 

ところで、大村順さんの「絆画作家」って珍しい肩書きですよね。

絆画(きずなえ)とは、故人がまだ生きていれば今こんな感じだろうな〜と想像して描いた、家族や近しい人たちとの集合似顔絵のことだそうです。

ブース付近に何点か展示してあり、どれも心が温かくなる作品でした。

 

故人の姿を残したいと思った時、だいたい過去の写真をプリントする一択だと思います。

スナップ写真を写真立てに飾る、仏間に遺影を飾る、それはそれでリアルなお姿で良いと思います。

 

しかし、写真はあくまで生前の、つまり過去のお姿でしかありません。

人生の節目に「今誰それが生きていたら何て言うだろうな〜」とふと思うことはありませんか?

進学した時、成人した時、就職した時、結婚した時、子供が生まれた時、夢を叶えた時、「あの人が生きていたらどんな顔で喜んでくれるだろうか?」と思ったことはありませんか?

 

私は、先日税理士登録した時にそういったことをすごく思いました。

「もし祖父母が生きていたら、喜んでくれるだろうな、また会いたいな、話したいな」と。

こういう時、絆画作家さんが絵でその場面を実現してくれるのです。

 

亡くなっても、故人は家族や近しい人々の心の中で生き続けます。

生きている人が歳月を重ねるのと一緒に、故人も歳月を重ね、今を描いた一枚の絵の中におさまる。

温かく、癒される発想だと思いませんか?

 

大村順さん、ありがとうございました!

 

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