先日、日本最大級の異業種交流会、メッセナゴヤに行ってきました。
ビジネスセミナーに、あの竹島水族館の館長が来るというので予約しました。
東海地方のローカルニュースに時々登場する、おもしろ水族館です。
名古屋から遠く、規模も小さくしかも古い竹島水族館の年間来場者数を12万人→45万人超まで増やした名物館長の小林氏が名古屋で講演!
今でしょ!行くしかないでしょ!となり、なんとか時間をやり繰りして後半部分を聞くことができました。

弱小水族館サバイバルの極意
- 弱みを克服するのではなく、むしろ弱みを強みにしてしまう
→弱みを克服している時間と労力がもったいない。弱みを逆に強みとしていさぎよく打ち出してアピールすれば差別化にもつながる。小さい、古い、貧乏な水族館であることをむしろウリにする。
- 常識を疑え。自分らの常識は客にとって非常識かもしれない
→水族館の飼育員は魚の専門家として学術的に魚を展示して見せようとしがち。しかし、客は水族館にレジャーに来るのであって、魚の勉強をしに来ているのではない。自分らの職業上のこだわるポイントと客の望むことのギャップをなくすこと、客の視点に立った経営を心がける。
- 弱者にこそ進化するチャンスはある。金がないなら知恵でどうにかする
色々なエピソードの中で特に印象深かったのが、ウツボを大量に集めた気持ち悪い水槽をわざと作って展示した話です。
女性客なんかは「キャーきもい!」と言いながら見入っていたそうです。
おそらくそういう女性客は、その後「あそこの水族館に行ったら魚が超キモくてさ〜」と友人と爆笑したりSNSで発信したと思います。
キモいというレッテルを貼られるのは、普通に考えたらマイナスイメージです。
しかし、何か言われるうちが花!
キモいでも何でもいいから話題になれば、広告費をかけずに宣伝できるわけです。
見栄もプライドもかなぐり捨てることこそ、弱小の生き残る術であると学び、私の中でストンと腑に落ちました。
私自身、独立するにあたって、予定外で何の準備もなく、しかも親のことがあり時間も体力も相当部分を削らざるをえない事情にあり、ハンデの大きさに悩み続けながらやっています。
しかし、限られた時間内で一人で新しいものを検討・導入したり、学びの時間やブログを書く時間を捻出するギリギリの工夫をしたり、他の税理士があまりやっていないであろう形の営業のかけ方を即興でしてみたり等、私にしかないオリジナルの経営の始め方のノウハウは蓄積し続けています。
この大変な日々も自分の強みづくりの一環と思えば、人生には何一つ無駄なことはないとすら思えてきます。
ちなみに、私は蒲郡の出身で、子供の頃、祖父に連れられて竹島水族館に行きました。
帰り道で祖父が「あれが500円じゃ高いな〜」とボソッと言ったのを覚えています。
30年ほど前、大人の入館料が500円で、祖父は払っただけの価値を感じられなかったのでしょうが、今はどう変わったのか、ぜひ自分の目で確かめてみたいと思いました。
小林館長の話を自然に受け入れられたのは、同じ蒲郡の生まれ育ちであることも多少は影響していると思います。
何年か前に公開された映画「フォックスと呼ばれた男」の実在のモデルの大場栄大尉も蒲郡の人で、しかもご近所さんでした。
サイパン島で米軍を翻弄して生き残った話でしたが、そのやり方に「なんかそれ感覚的に分かるわ〜」と親近感を覚えました。
なんというか、根が農民の考え方なのだろうと思います。
圧倒的に不利な状況でも本能でゲリラ戦を展開して生き残るのは、もしかして蒲郡人の強みなのか?と気づかされました。
「ふるさとは遠きにありて思ふもの」と室生犀星が詠みましたが、故郷を離れてこそ故郷の特性に気づくことができるのだと思った今日この頃でした。
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