ようこの日記

名古屋の開業税理士です。モットーは「明るく、楽しく、まじめに」です。

オンラインでお彼岸の法要をしました〜ゼロから始める喪主生活【その7】

今更ですが、1ヶ月くらい前にオンラインでお彼岸の法要をしました。

今回はお試しで合同法要を無料で利用させていただきました。

いつもお世話になっている「スマ坊さん」です。

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9/22に1日に4回法要時刻が設定されていて、都合の良い回を選んで参列する形でした。

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今回はiPadで参列。

時間になったら再生ボタンクリックで読経動画が再生されるシステムでした。

30分ほどの動画で、20分ほどの読経を終えるとお坊さんがこちらに向き直って法話をしてくださいました。

 

今回、法話で印象に残ったことは、

・自力と他力について

・彼岸(極楽浄土)は再会の場であるということ

でした。

 

他力というのは、仏教では「仏様の力によって極楽浄土に導いてもらう」ということであり、あくまでも「行を積む=自力」を果たした上で仏様に頭を下げて導いていただくことを言うのだと初めて知りました。

理想郷にたどり着くには決して「他力本願」だけではダメで、自力で厳しい修行に耐えベストを尽くしたうえで仏様に頼るという順序を踏む必要があるということです。

これは現実の世界でも言えることで、基本的にまず自分で最善を尽くしていると不思議と物事が良い方に転がる流れができてくるものだと常々感じています。

何もしなければ良いも悪いも何も起こり得ません。

 

そしてたどり着く彼岸=極楽浄土は命が尽きたあともまた会える場所であるという考え方は、ある意味希望であり安心感を与えてくれるものです。

信仰や精神世界の分野に依存すると色々と問題ができてくるわけですが、何事もバランスが大事であり、現実的な世界を泥くさく生きていく中で神仏に祈る時間を作って大きな流れの中で生き方を考えてみるのもそれはそれで良いのではないでしょうか。

 

最近特にコロナ禍であまり気軽に外出できない中で、僧侶という職業の方のお話をオンラインで聞くことができ、多忙なリアル生活の中のオアシスを見た気分になりました。

感染症を避けたい、多忙で寺に行けない、足腰が不安など理由を問わずオンラインでの法要は私はアリだと思います。

神仏に祈る気持ちが多少でもあれば手段は何でもいいのではないでしょうか。

 

色々な考え方があるのでしょうが、ご利益ばかり求めて「他力」をひたすらに期待するのではなく、自分の心の内を振り返る時間を持つことが神仏に祈ることではないかなと私は思っています。

ご利益ご利益とお参りしまくっていると本来の仏教の考え方から外れていき、自分にご利益をもたらしてくれるならばその相手が神仏でなくても構わなくなってしまうのではないでしょうか。

金儲けをさせてくれさえすればマルチだろうがよく分からない組織だろうが何でもいいという風潮がコロナ禍において散見され、余計にそういうことを考えてしまいます。

お金はもちろん大事です。

しかし、お金に対する姿勢はもっと大事です。

会社の行く末は経営者の経済観念次第、個人事業主はなおさらです。

 

青山容子税理士事務所 - クラウド会計・相続専門の女性税理士。エア記帳を推進中。

 

 

 

イマドキの初盆〜ゼロから始める喪主生活【その6】

8/11放送の関西テレビ「放送ランナー」をご覧になっていただきありがとうございました。

 

東海地方では視聴できませんでしたが、SNSで無事放映されたことを知りました。

 

その後、放送内容がネットニュースになっていました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b1dcb86ee3d1846d11c1b1c65f356caff7ac5a89

 

↑を読んで、私の伝えたかったことが伝わっている!と感無量でした。

取材時は、どうやら局の作りたい番組内容、ほしいコメント内容と、私がメインで言いたいこととは方向性がちょっと違うのかな?と思ったりしましたが、記事を読む限り、そこはうまく折り合いがついている!と感じました。

 

放送の数時間前まで電話での打ち合わせがあったりなど、番組を作る現場の人も大変だなぁと思いました。

放送時間が当初の18時台予定から17時台予定になりましたとご連絡いただいた時、「あっそうなんですね〜」くらいにしか思わなかったのですが、

後から吉村大阪府知事の生出演の時間の関係らしいと気づき、いやまさか私が間接的にあの吉村知事のスケジュールに影響を受けるとは思わず、不謹慎ですがとてもおもしろかったです。

 

今回は税理士業での出演ではなく、広告効果が得られるわけではありませんが、メディアの取材を受けるとはどういうことかを垣間見る貴重な経験となりました。

アナウンサーの方とのやり取りは、適切なことを適切な話し方で話すことの難しさを痛感しました。

日頃zoomは使い慣れているのですが、テレビ収録となると全く別物でした。

自分で鏡に向かって話すのとも全く違います。

ぶっちゃけルックスも含めこれから努力すべき点が非常に多いと感じました。

テレビのコメンテーターさんたちの凄さがよく分かりました。

特に生放送。編集できないので。

 

さて、初盆法要は8/1に済ませたし、マンションで狭いからもう何もやらなくていいかなぁと思っていたところ、直前になって、イオンの食品売り場でお盆用品のミニセットが販売されているのを見て、急遽色々購入して、できる範囲で一通りやってみようと思い立ちました。

 

まず、プラスチック製のナスの馬とフルーツ盛り合わせを購入。

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飾るとこんな感じ。

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ちなみにプラスチック製の野菜盛り合わせバージョンもありました。

来年は野菜バージョンにしようかな。

 

迎え火・送り火用の木が付いていたので、えっどうしようどこでやるの?と思いながら、ウンウン考えて百円ショップで蚊取り線香用の缶を購入し、AmazonでUSB電子ライターを購入。

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電子ライターは、大きめの炎を起こすのが意外と難しく、しかも木に燃え移らせるのに手こずり、全部燃やすのに2時間くらい格闘し、煙を吸い込んで悪戦苦闘しました。

マンションの共用部のアスファルトや公道のアスファルトを焦がしたり汚してはいけないと思い、缶の中でこじんまり燃やしました。

 

昨今は昭和の頃と違い、道も舗装され、都市部で賃貸住宅に住む生活スタイルの方も増えています。

祖母がしていたように大きな机にお膳を3つ並べて毎食おかずをお供えし、本物のナスとトウモロコシの髭で馬を作り、家で作った野菜や果物を沢山お供えし、仏具もお盆専用のものをあれこれ用意して〜ということは私には難しいです。

この猛暑の中、ナスとか1日でヘタりそうですし。。

桃とか瞬殺な気が(´Д` )

 

しかし、イオンやAmazonで簡易的でコンパクトなものを購入して、それらしいことをすることはできます。

オンライン法要にしろ、わざわざそこまでしてやらなくても済むものですが、年に1回、こういう形で故人と交流した気分になるのも悪くないです。

肉体的な死を迎え、火葬を終えてしまうと本当にその人は目の前からいなくなってしまいます。

 

家族は「あぁこれで色々楽になったな〜(故人も自分も)」と思いつつ、いなくなった現実が日常の中で当たり前になるのは時間がかかったりします。

祖父母が亡くなってから25年ほど経ちますが、いまだに「祖父母ならどうするだろう」「祖父母に見せたい、聞いてもらいたい」と思う時はいまだにあります。

その度に「もう死んじゃったからいないんだ」と納得するのですが、一抹の寂しさもあり。

こうやって、年に一度故人をお迎えし云々を、ごっこ程度でもしてみると、故人は自分の中で生き続けていると感じられると私は思いました。

 

自分に負担にならない範囲内で、これからも少しずつ、時代と生活スタイルに合ったやり方での供養を試みて、またご紹介できたらと思います。

 

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突然ですがテレビに出ます

‪【テレビ番組の収録をしました】‬

‪オンライン法要の件で取材を受けました😌(not税理士業)‬

‪8月11日(火)16:45〜19:00‬
関西テレビ放送「報道ランナー」‬

‪※お住まいの地域のテレビ番組表をご確認下さい。‬
‪※番組編成の都合により放送日時が変更になることがあります。‬

オンラインで初盆法要をしました〜ゼロから始める喪主生活【その5】

本来ならとっくの昔に納骨を済ませ、初盆法要は納骨堂に万事おまかせ(^_^)v だったはずですが、

コロナがまたとんでもない状況になり、参列者と相談の上、納骨がいまだに延期中。

 

全国初の初盆クラスターになっては大変!ということで、今回もスマ坊さんでオンライン法要をしました。

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前回のスマ坊さん四十九日法要は静止画で、今回の初盆法要は動画+宗派指定+法話バージョンにパワーアップした法要にしてみました!

参列者と打ち合わせのうえ、15時ちょうどに各自自宅でURLをクリック。

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都合によりお寺さんのお名前等は伏せさせていただきます。

このスクショだけ見ると静止画バージョンとの違いが全くわからないのですが、実際動画をパソコンで再生してびっくり!

本当にお坊さんが目の前に登場してきて読経、こちらに向き直って語りかけるように法話をしていただいているかのようでした。

少し前にパソコンを買い替え、奮発して4Kにして良かったと心から思いました。

4Kの迫力は相当のものでした!

(動作確認の試聴時は古いPCだったため、あまりにも見た目が違って4Kに金かけて良かったと本気で思いました。)

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PCの画面をお見せできないのが残念なほどリアリティがあり、荘厳な仏具にも圧倒されました。

読経も決して使い回しではなく、戒名、俗名、命日等織り込まれており、

動画でもお坊さんの手元に白木位牌の板バージョンみたいなの(呼び方分かりません)が見え、完全オーダーメイドの動画でした。

 

自宅にお坊さんを呼んだり、参列者を招いたりするとそもそも何日も前から掃除だの仏具の準備だの大変ですし、

喪主の立場だと挨拶や振舞いなど特に人に気をつかいまくって故人へ思いを馳せることは二の次になりがちな面はあるかと思います。

しかし、スマ坊さんを使えば、家に誰も招かずにただスマホタブレットかPCさえあれば法事を執り行うことができ、喪主も供養に集中できます。

法事の本来の目的は故人を悼み祈ることですから、スマ坊さんはある意味供養の本質を極めているとすら私は思いました。

 

コロナも天気も服装も気にせず、ただ画面に向かってひたすら故人を想う、傍から見れば馬鹿げているのかもしれませんが、今回の22分間の読経と法話の時間は私にとっては必要な時間でした。

 

読経後の法話で、お坊さんが仏教の逸話を引き合いに出しながら「故人様がしたくてもできなかったことを生きている人がすることが供養になります」とおっしゃっており、まさに私はこれを聞きたかった!と胸が救われる思いがしました。

母は1年ほど飲まず食わずで、しかも倒れていた時の状況が夕食前だった様子で、お腹がとても空いている状態のままになってしまったことを私はとても悔いていました。

病院で何度「喉に詰まってもいいからせめて一口食べさせたい」と思ったか分かりません。

今回、スマ坊さんがきっかけで「じゃあ私が好きなものを好きなだけ食べればいいじゃーん(^-^)v」と思えるようになり、本当の意味での供養は遺族の心の整理も含むのではないかなぁとぼんやりと感じました。

 

法事をオンラインでしようと思ったきっかけは、私自身が税理士業をほぼフルリモートで営んでおり、初回面談から決算報告に至るまでオンラインでも対面と変わらないやり取りができており、世の中オンラインでできることは意外と多いのでは?と考えたことから始まりました。

法要も必ずしも物理的に全員集合でなくても良くね?どこかそういうのやってないかな?と思っていたらたまたまTwitterでスマ坊さんを知り、利用させていただきました。

 

結果として、お値段以上の満足感があり、私は自信を持っておすすめできると感じました。

メリットばかり並べ立てていると嘘くさいのでデメリットをあげるとすれば、法事終了後にテレビ局の方を通してお聞きしたことですが、「お寺さんがご遺族の方々に動画に込めた思いをちゃんと伝えられただろうか?と心配なさっていた」とのことでした。

無問題!没問題!メイウェンティー!と私はお答えしたいです。

むしろ同じ場にいないからこそ伝わった想いというものもあると実感しています。

 

。。ただ、亡き母自身があちらでどう感じているかは知る由もないですが。。

多分「またこの子はとんでもないことを考えて(´Д` )」と呆れているのではないかと。。

祖父は苦笑してそうですし、祖母に至ってはあちらで卒倒して救急車(そもそもあるのか?)騒ぎになっているかもしれません!

でも大丈夫よ!没問題!メイウェンティー!と何故か中国語モードで謎の自信家に成り果てております。

 

これからも喪主様向けの情報を、税金のこと以外でも役立つものを随時ご紹介いたします。

 

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オンラインで四十九日法要をしました〜ゼロから始める喪主生活【その1】

先月初めに母が亡くなり、人生初の喪主をやることに(@_@)

 

1年ほど前からとても具合が悪かったこともあり、いざという時のために色々としっかり備えていたつもりでした。

で、想像の5倍くらいの喪主生活の忙しさと責任にヒーヒー言いながらも、亡くなって2週間たたないうちに四十九日法要の日程調整、詳細の打ち合わせをし、我ながら完璧と思っていました。

 

しかし!コロナがここまで長期化するとは想定しておらず、4月に入ってすぐに法要をキャンセルすることに(;´д`)

参列者の命と安全を守るのも喪主の務めです。

 

法要クラスターを発生させたくない、でも供養はしたい。

悩んでいたところ、Twitterでたまたま「スマ坊さん」というサービスを見かけて飛びつきました。

お坊さんに読経を録音してもらい、オンラインで再生できるサービスです。

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結論から言うと、大満足の法要ができました。

希望する宗派のお寺さんに厳かに読経していただけました。

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(↑お寺さんの名称等は都合により伏せさせていただきます。)

こちらにサンプルページとサンプル音声あります。

スマ坊さん動作サンプルページ

↑本当にこういう感じでした。

 

15時少し前に電話で参列者と電話で最終の動作確認をし、15時ちょうどになったら各自PCかスマホで再生し、合掌・礼拝。

20分ほどで無事再生を終えました。

 

【スマ坊さんの良かった点】

・集まらなくて良い。

・服装自由。

・移動時間なし。

・天気影響なし。(喪主の私が雨女なので実は重要ポイント)

・使い方が超簡単。(メール内のURLをクリックできる程度にPCかスマホが使えれば良い。Zoomではないので、Zoomとは何か等を説明する手間がない。)

・参列者が必ずしも同時刻に再生しなくても良い。(約3日間はURLが有効。)

・周りに気を使わず、供養そのものに集中できる。

 

【妥協した点・注意点】

・今までになかったサービスなので、参列者にホームページを見せ、サンプルを聴いてもらい、クオリティが十分であると理解してもらうのが面倒だった。

スマホで再生した場合、音声着信があると読経再生が中断してしまう。(PCで再生するのが無難)

Wi-Fiがないと厳しい。(参列者のネット環境の確認が面倒)

・終わった後で参列者と会食できない。

 

こんな時に法要などしなくても良いではないかと思われるかもしれませんが、私は四十九日法要はどうしてもしたい派です。

詳しくは伏せますが、草葉の陰からというのは四十九日までだと感じることを母とともに体験したことがあるからです。

なのでどうしてもどんな形でも四十九日法要はせめてしたかったのです。

 

お金を払ってお経を吹きこんでもらってノートパソコンで流すなど、側からみればバカバカしく見えるかもしれません。

しかし、約20分間、目を閉じて読経を聴きながら手を合わせ、無事に旅立てますようにと祈ったことは、少なくとも私にとっては大切な時間でした。

 

法要開始直前まで、愛知県は風雨が強く、雷も鳴っていました。

読経が終わり、外が静かなのに気づいてシャッターを開けると、なんと雲の切れ間から陽がさしていました。

単なる自然現象であり、全くの偶然ではありますが、母を無事見送った感がありました。

 

法要をしたら幸せ、しなかったら云々という問題ではなく、法要をできる選択肢があるならば、たとえ一般的な方法でなくてもやってみるのは、遺族の心の整理には有効だと思います。

あの世があるかないかなどどうせ誰にも分からないのですから、これからも生きていかなきゃいけない遺族にとって満足のいく選択肢を選べば良いのだと私は思います。

 

それにしても私の雨女ぶりは相変わらずでした(;´д`)

嵐を呼ぶ税理士!

↑どこかで聞いたような(°▽°)

副業で雨乞い業でも始めようかしらん(°▽°)

渇水時はお声かけください(°▽°)

カラオケマイク持参で駆けつけます。

♪ 雨雨降れ降れもっと降れ〜♪ (←お前は音痴すぎる。本家に謝れ)

 

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会計人コースWebに掲載されました!

先日、私の合格体験記が「会計人コースWeb」に掲載されました。

能動的に勉強する「半独学勉強法」で官報合格! | 会計人コースWeb

採点基準が不明。

年によって回答欄が広かったり狭かったり。

正解と思われる解答パターンが複数あることも。

等々、「頑張る者は報われる」とは必ずしも言い切れない試験であるがゆえに受験生の悩みは尽きません。

  • このくらいのペースで暗記していて大丈夫だろうか?
  • こんな難しい総合問題、できる人いるのか?

不安を1ミリも抱かない税理士受験生はいません。

安心してください。

なるようになります。

(↑某芸人さんの声で再生してください。)

 

受験に関して、不安をSNSに綴ったところで、根本的な解決にはなりません。

感情を共有し、現状を報告し合うことで気持ちが楽になるなら、それはそれで有意義と思います。

しかし、SNSで発信しても、理論は覚えられません。

計算練習が進むわけでもありません。

 

不安でどうしようもない時、長い目でみて一番効果的なのは「勉強すること」です。

  • こんなに理論いっぱい覚えられる気がしない→即、暗記に取りかかって1行でも多く覚える
  • 見たことない計算問題が出た→時間足りなかったら割り切って放置もあり。できる範囲で計算パターンを暗記してしまう。資料のどの部分の数字をどう使うのかを覚えること。

 

挑むと決めたならば、闘い抜きましょう。

とにかく、試験当日に実力MAXであれば、あとは気力と運です。

答練や全国模試の段階でまだ足りなくても、最後に追い上げて、本試験当日に答案に全力でぶつけることができたら、合格はすぐそこです。

文字で読むと誰でもできそうですが、意外とこれが大変で。

試験会場で、始まる前に自分の席で「今から出し抜く!」気概を持てる人は合格の確率が高いと私は思っています。

 

最後の受験科目、所得税の時、試験会場で「俺今からやってやんよ」というオーラで座っていた男性受験生がいて、官報にその人の番号がありました。

「お願い、うまくいきますように!」ではなく「あ〜もうなんでも来いやゴルァ!なんとかしたるわ!」の境地を目指して、戦略的に受験勉強に取り組みましょう。

 

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金田一秀穂先生にお会いしました!

学士会の新春講演会で、言語学者金田一秀穂先生の講演を聴いてきました。

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ていうか、金田一先生って誰だっけ?とお思いの方。

子供の頃、辞書に「金田一京助」「金田一春彦」って印刷してあった記憶ありませんか?

国語学金田一一家の3代目が金田一秀穂先生です。

 

新幹線に飛び乗って、東京の学士会館へ。

なんとかドタキャンせずに済みました。

学士会館の重厚な建物。

国の有形文化財

外観↓

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一階↓

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受付を済ませ、前から2列目の席をゲット。

講演中は写真撮影NGでした。

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講演で金田一先生が繰り返し強調なさっていたことは、「自分の頭で考えることの大事さ」でした。

例えば、読書感想文の宿題で「つまらなかった」と本音を書くと先生からの評価が低くなる。

「何々がおもしろかったでーす」と書くとそこそこの点がつく。

日本の学生は、教師の望む答えを予測して発言し、作文する傾向にあるが、自分の考えを記述することができないとこれからの時代はやっていけない。

ということを熱意を込めて語っていらっしゃいました。

 

金田一先生の授業のテストは何でも持ち込み可だそうです。

調べてもどこにも答えが載ってない問題を出題するから、それでいいんだそうです。

例えば、日本語で

  • 「私は犬と猫を飼っています」

と言うところを

  • 「私は猫と犬を飼っています」

と言うとなんだか違和感を覚えるのは何故か?という問題を出すのだと。

中国人に言わせると「猫→犬の順番の方が中国語の音声的に自然」らしいのですが、日本語ではその理屈は合わないわけで。

。。。そういえば、考えても考えても到底答えが出なさそうなことを延々と考えるのが日本語学という学問だった!と超久しぶりに思い出しました。

 

私は大学で日本語学を専攻し、卒論は「万葉集の文法について」でした。

昔のことなので詳しい内容は自分でも忘れましたが、未然形と已然形がどうのこうの書いた気がします。

折しも就職氷河期で、ビジネス的視点から不毛とされる学部・専攻を選んだことを4年生になって後悔しました。

 

しかし、独立してひとりになって、初めて日本語学は無駄でなかったと思いました。

当時、教授に「何々という本に書いてあったからそういう結論にしたではなく、必ず文献を遡り一番の元を確認しなさい」と指導されました。

ひとりで税理士業をするにあたって、根拠となる条文を確認し、計算過程と条文番号をリンクさせる作業は怠らないようにしています。

生産性のなさそうな学問でも、なんらかの形で社会の役に立っており、無駄な学問などないと実感しています。

 

去年、元号が令和に決まり、万葉集の巻五の梅花の歌からとられたことを知り、感慨深く思いました。

それと、子供の頃、親に与えられた古い国語辞典の奥付の「金田一京助」のお孫さんに出会えたことも、とても嬉しく、私の原点に立ち返る素晴らしい経験でした。

 

*この日の講演はNHKの収録が入っており、5月半ばにラジオで放送されるそうです。

 

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